「←」もちゃんと言葉になってる―今日のヒント
今日の1枚謎に、こんなコメントをいただきました。「破れてるのを直すと、『←』もちゃんと言葉になってる。今日の問題の匙加減は、甘くなかったなぁ」。感想でありながら、解けなかった人へのちょうどいいヒントにもなっていた一言だったので、今日はこのコメントについて書いてみます。
「←」を言葉に戻せたか
今日の謎の答えは「五輪」でした。詳しい解き方は別の記事に書いたので、ここでは軽く触れるだけにしますが、肝になったのは真ん中の「←」をどう読むか、でした。
コメントをくれた方の「『←』もちゃんと言葉になってる」という指摘は、今日の謎のいちばんのポイントを押さえていました。愛媛と偉大までは読めても、最後の「???」を埋めるには矢印を「左」と読み替える必要があった。ここに気づけたかどうかで、解けた人と解けなかった人が分かれていたように思います。
匙加減は、甘くなかった
コメントの後半、「今日の問題の匙加減は、甘くなかったなぁ」。この言い回しがちょうどよかったんです。
実は、ヒントの匙加減はいつも悩んでしまいます。出しすぎれば答えがそのまま見えてしまいますし、控えめにしすぎると、誰も解けないまま終わってしまいます。
今日のコメントはうまいなと思いました。「←が言葉になる」という、みんながつまずく場所だけをそっと示して、答えそのものには触れていない。解けなかった人にとっては、ここから先を自分で進める余白がちゃんと残っています。これくらいの加減が、私の理想にとても近いんです。
ヒントというのは、どこまで言うかで難しさがまるで変わります。「←に注目」とだけ書けば親切すぎるかもしれないし、「読み方を変えてみて」だけだと弱いかもしれない。その間のどこを狙うかが毎回の悩みどころで、正解の幅は謎によっても日によっても動きます。今日のコメントは、その狭い幅の真ん中をきれいに通してくれていました。
そして「甘くなかった」というたった一言で、今日の難易度も正直に伝えてくれています。実際この日は、いつもより少しだけ歯ごたえのある謎でした。手強かったね、と言ってもらえると、作っている側としても答え合わせができて、ありがたいです。
難易度もヒントも、調整は続く
「誰でも解ける味付け程度の謎」と掲げてはいますが、その日その日で難易度はどうしても変わってきます。あっさり解ける日もあれば、今日のように少し手強い日もある。だから、難易度の調整や、紙の見せ方の工夫は、これからもずっと続けていかないといけないです。今日くらいがちょうどよかったのか、もう少し易しくしたほうがいいのか、その線引きはいつも手探りです。とくに今日のような少し難しめの日は、ヒントが効きすぎても効かなさすぎても気になってしまうので、コメントで「ちょうどよかった」「甘くなかった」と教えてもらえると、次の調整の目安になって助かります。
そして同じくらい大事なのが、ヒントの出し方そのものです。今回のコメントは、その出し方の参考になりました。感想として読んでも楽しく、ヒントとしてもきちんと効いている。この両方を一言で成立させるのは、なかなか難しいことなんです。私もコメント欄を読みながら、こういう書き方があるのか、と勉強させてもらっています。
だから、これからもどんどんコメントや感想を送ってください。みなさんからもらう一言が、次の謎やヒントを考えるときのいい手がかりになります。とくに今日のように難しめの日は、ちょうどいいひとことが本当に助かりました。